至宝はやっぱり至宝だった
世界三大ピアノメーカーの1つに数えられる、オーストリアのベーゼンドルファー社。
最近になってその社員の方と知り合うきっかけがあり、ショールームでのランチタイムコンサートに誘っていただいた。
大学の門下部屋が(声楽科なのになぜか)ベーゼンドルファーだったり、大学院でヤマハとの関係でその経営を調べたことがあったり(実はベーゼンドルファーは2008年からヤマハの傘下)と、ちょっとした縁を感じていたこのメーカー。
ショールームに置かれた最上位機種のピアノ-モデル290(通称インペリアル)はもちろんベストコンディションで、改めてその音色の素晴らしさを実感した。文章で伝わらないのが残念だが、かなりの感動である。
同じく高級ピアノとして有名なスタインウェイは、特にキラキラとしたブリリアントな響きが魅力的だが、ベーゼンドルファーはふくよかで、包容力のある、そんな音色が魅力的。
ちなみに、ヤマハ傘下となった今も手作業での生産が守られており、累計生産量はスタインウェイの1/10とのこと(ちなみにヤマハはスタインウェイの10倍の累計生産量)。
ウィーンの至宝とまで言われたピアノが、外国企業の傘下になりながらも、その資本とリスペクトによって伝統と品質が守られる、そんな姿にグッとくる。
ちなみにお値段は、高いポルシェぐらいかな。笑
その値段以上の価値はあると、僕は思う。
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